住宅ローンといえば住宅金融公庫というイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、2012年現在すでに住宅金融公庫という公的機関は存在しておりません。
この住宅金融公庫は業務の縮小と共に名称も「住宅金融支援機構」と変更しており運営母体も独立行政法人が行っています。
名称の変更と共に新規の住宅ローン融資も縮小され2012年現在では新規の住宅ローン融資は行われておりません。そしてこの住宅金融公庫に変わって登場したのが「フラット35」という訳です。
ただし、フラット35は住宅金融支援機構が単独で行っている住宅ローン融資ではありません。フラット35とは住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して生まれた住宅ローンなのです。
フラット35の融資窓口は銀行や信用金庫など一般の金融機関になり、金利なども金融機関が独自に決めることができます。そして融資実行後にその債券を住宅金融支援機構が買い取るというシステムになっているのです。
フラット35の取扱い窓口は銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、保険会社、クレジット会社、ノンバンクなど様々な金融機関がありますので、どの金融機関の商品が良いのか非常に迷うと思いますが、各金融機関さまざま優遇特典が用意されていますので「フラット35比較サイト」などを参考にするのが良いでしょう。
フラット35の特徴
フラット35の最大の特徴は全期間固定金利で借入れが出来るという点です。つまり、融資実行時点で毎月の返済額も完済額も確定しますので、将来的な生活設計が容易になる訳です。
さらにフラット35では、融資限度額が8000万円まであり90%融資も可能なので自己資金が少ない人でも利用しやすい商品となっています。
また諸費用などの面でも保証料や繰り上げ返済手数料が0円となっているのも魅力だと言えるでしょう。
フラット35以外にも優良長期住宅の認定を受けることができる物件については最長返済期間が50年というフラット50という商品を利用することも可能です。
ゼロ金利政策が解除されている現在においていつ金利の急速な上昇が起こっても不思議ではありません。しかし、フラット35であればそのような心配をすることもありませんので今後の経済状況などに不安を感じている人は迷わずフラット35の利用をオススメします。
フラット35の最大のメリット
フラット35のメリットやデメリットについては別の記事で詳しく紹介していますので、そちらを参照してください。
フラット35の公式ホームページを見ると長期固定金利や保証料不要など様々なメリットが紹介されていますが、公式ホームページ上には絶対に書かれていない最大のメリットがあります。
そのメリットとは他の住宅ローン商品と比較して非常に審査に通りやすい、つまりは融資を受けやすいということです。
もちろんフラット35でも審査に落ちる人もいますので、公式サイト上で「フラット35は他の住宅ローン商品と比べて審査が通りやすいのが特徴です」とはさすがに書けませんよね。
なぜフラット35の審査が通りやすいのかは上記の記事でもわかるように住宅金融支援機構が債券を買い取ってくれるのでそれだけ民間の金融機関のリスクが軽減できるというのが理由の1つです。
フラット35Sとは
期間限定ですが2012年現在フラット35で住宅ローンを組むと耐震性や省エネ性など一定の条件をみたしている住宅について金利の優遇を受けることが出来るようになっています。
当初5年間の金利を最大で0.7%引き下げることができるようになっています。さらに東日本大震災の被災地では当初5年間最大1.0%の金利優遇が受けられます。
このフラット35Sでは予算金額が決まっており予算金額に達した時点でサービスが終了してしまいます。
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