遮音とは?住まいの防音対策を考えるポイント・その1
騒音トラブルを回避しよう
マンションやアパートなどの集合住宅において、「騒音」は身近なトラブルです。人によって音を「うるさい」と感じる基準は異なるため、騒音トラブルを解決するのは、非常に難しいことといえます。いくら自分では静かに暮らしているつもりでも、周りからは「生活音がうるさい」と思われているおそれがあります。
したがって、騒音トラブルは被害者・加害者のどちらにもなり得る可能性があるため、注意が必要なのです。賃貸物件での暮らしを快適に続けるのであれば、騒音を出さない、また騒音を感じにくい住まいづくりを心がけるのが重要です。
防音対策は2パターンある
そもそも防音とは、どのような意味を持つのでしょうか。防音とは、簡単にまとめると外の音が室内に入ったり、室内の音が外に漏れたりするのを防ぐことを指します。そのため、防音は具体的な方法論のことではなく、概念的なものです。具体的な防音対策としては、「遮音」と「吸音」の2つの方法があります。
遮音とは
遮音とは空気中を伝わる音を遮断し、音が外へ漏れないようにすることを指します。遮音は防音対策のなかでも、手軽に行えるのが特徴です。なお、遮音対策として多く使われる素材には、「コンクリート」「石膏」などが挙げられます。遮音は壁などで伝わってくる音を跳ね返し、防音するというメカニズムです。
したがって、外に漏れる音の大きさが小さいほど、遮音性が高いということになります。遮音性を高めると、周囲に音漏れしてしまうリスクを低減できるのが魅力です。一方で、遮音性を高めすぎると、室内で必要以上に音が反響するリスクがあります。反響すると音が変わって聞こえたり、聞き取りにくくなったりするおそれがあるため、注意が必要です。
吸音とは
吸音は音を吸収して音の反射を防ぎ、音漏れや音の反響を抑えることを指します。吸音はたくさんの細かい穴がある素材を用いて音を取り込み、拡散させるというメカニズムです。吸音に優れた素材には、「ウレタンフォーム」や「グラスウール」などが挙げられます。吸音性が高いと周囲への音漏れを防ぎ、室内でも音がきちんと聞こえやすいのがメリットです。ただし、吸音性を高めすぎると反響音がなくなってしまい、違和感を覚えることがあるため、気をつける必要があります。
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